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投資とはなにか

2020/02/02

株式投資とは、理論時価総額が会社のキャッシュフローを反映するという性質に着目した行動です。単純化すると、利益が伸びる会社の本来株価はあがる。ただ、利益が伸びるかどうかは100%確実ではないし、現実の株価がいつ本来株価に至るのかも不確実です。

もし逆に、投資家全員が同じ見通しを持っており、利益成長が確実で現実の株価がきちんと本来株価を反映することも確実な会社があったとしたら、そのような会社の株価は本来株価の上昇を先取りし、その収益性はリスクのないリターンにどんどん近づいていってしまいます。リスクのないリターンとはインフレ率のことで、実質的にゼロリターンということです。

それでは投資の本質とはなにか。

1)自分はとある企業の業績について、見通しXを持っている
2)ところが、市場(=自分以外の投資家)はそれとは異なる見通しYを持っている
3)今の証券価格はYに基づいた現実株価PYであり、Xを反映した本来株価PXではない
4)ここで自分は、市場がなにかについて勘違いまたは見落としていると確証を得た
5)現実はYではなくXとなるため、証券価格も次第にPYからPXに向かって変化するはず
6)PX>PYなら証券価格は上昇するので、買っておけば利益が出る

投資とはこのように、自分の見通しXと市場の見通しYとの違いに着目して売買を行うことです。Xに気付いている投資家が少なければ少ないほどXとYの違いは大きいはずなので、そのような投資は良い投資です。

まれに、なぜ市場がYと考えているかの原因まで分かることがありますが、そうなると非常に確証の高い投資ということになります。

X=Yである株を買ってよいリターンが得られることもありますが、そのようなケースでは見通しXや見通しYの確度の高まりとともに収益性は低下し、だんだん投資ではなくなります。確率100%になればそれはもはや投資ではないからです。投資とは本質的に、X≠Yに着目した行動なのです。