3 ローカルな情報の価値

…林 剛正

ささやかな地域情報こそ貴重

大阪出身の僕が、上京して経験した引っ越しは4回。そのすべてが同じエリア内で、沿線の一駅二駅の違い。直径にしてわずか4㎞程度でしょうか。つまり、上京して最初に住んだ大学周辺ってことなんです。言ってしまえば、ひとつのエリアから出たことがない。新たな引っ越し先を探すにあたり、ネットで情報収集もしましたが、当時は「知らないエリアに引っ越す」ことをリスクと感じていたんですね。

結局、見知った街にしか引っ越しができませんでした。消極的ですよね。もっといろいろな情報があれば他の街も検討できたはず……。住んでみたいと思うエリアはいくつかあるんですが、もう家を買ってしまったので、身軽ではありません。もっといろんな街に住んでみたかったな、というちょっとした後悔みたいなものが僕にはあります。

ネットや雑誌に載っている情報は、飲食店やスポット情報が多いですよね。でも、僕が知りたいのは、もっとローカルな情報。たとえば、その街でのおすすめの散歩ルートや、早朝の路地の風景、穴場の場所、意外な近道などなど。

そんな、引っ越し情報サイトには載っていないようなローカルで個人的な情報ってじつはすごく重要なんじゃないかと思っています。いま現在、その街に住んでいる人から貴重な情報を入手できれば、「知らない街に住むリスク」は軽減されるんじゃないでしょうか。

じぶん仲介は、そういった「地域に根ざしたささやかな情報」の価値の重要さを、みんなが共有しあえる場所。そんなプラットフォームにしていきたいと思っています。

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