1 立派な会社をつくること

 …中村岳嗣

かけがえのない会社

「コレすごく面白い!」「このサービス、役に立つね!」と、世の中のたくさんの人たちから使われるものを生み出したい。僕たちが会社を立ち上げた大きな目的です。

人の心を動かし、社会にも影響を与えるものを作ることのできるかけがえのない会社。立派な会社というのは、新しい需要を生み、世の中に役立つものを送り出し続けるものだと考えます。僕らが目指しているのは、そんな会社になること。では、どうすれば立派な企業になれるのでしょう?

その答えは、「長く成長を続けること」です。しっかりと利益を出し、何十年にもわたり世の中の役に立つ会社となりたい。創業者が死んだら船頭を失ってしまう会社ではありません。

僕は、この会社を立ち上げるまで、ずっと投資の仕事をしてきました。約20年間、為替や株式を扱いながらいろんな上場企業を見てきたなかで、5年や10年では立派な企業にはなれないという思いに至ったのです。僕たちの会社が上場し、時価総額が1兆円ぐらいになれば、社会にすばらしい影響を与える存在になれるかもしれません。どれほどの可能性があるかは分かりませんし、もし実現したとしても、そこに至るまで20〜30年はかかるでしょう。

そして、創業者だからといっていつまでも自分たちが舵取りをしているようでは、遅からず衰退の道をたどるでしょう。20年後に登場するスマホは、僕らより後に生まれた世代のほうがよく理解するのだと思います。新たな世代へのバトンタッチは、長く続く企業には不可欠です。

2015年、共同創業者の林とともに株式会社スタイリィを立ち上げました。

最初の10年で軌道にのせて、次の10年で成長させ、最後の5年で次世代にバトンタッチする予定です。20年以上伸び続ける会社ってほとんどないんです。僕らが死んだあとも会社が続き、新しい商品やサービスで世の中の役に立ち続ける存在でありたい。チャレンジングですが、そこを目指していきたいと思います。

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資本金1億円のワケ